高校3年生のあなた、英検準一級の勉強、本当にお疲れ様です!「発音は先生に褒められるくらい得意なのに、なぜかリスニングだけは半分も聞き取れない…」そんなもどかしさを抱えていませんか?シャドーイングやオーバーラッピング、リピーティングといった学習法が良いと聞くけれど、「何からどう始めたらいいのか」と迷う気持ち、とてもよく分かります。
安心してください。あなたの「発音力」は、リスニング力を飛躍的に向上させるための、まさに「最強の武器」です。まだその武器の正しい使い方を知らないだけ。この記事では、あなたの持つ発音力を最大限に活かし、英検準一級のリスニングの壁を突破するための具体的な「英語リスニング勉強法」を、具体的なステップとおすすめ教材とともに徹底解説します。
もう「聞き取れない」に悩む必要はありません。今日から実践できるロードマップで、あなたのリスニング力を「聞ける!わかる!」へと劇的に変えていきましょう。
高3のあなたが「発音できるのに聞き取れない」のはなぜ?英語リスニングの壁を理解する
まずは、あなたが抱える「発音できるのに聞き取れない」というギャップの正体から探っていきましょう。これは、決してあなたの能力が低いわけでも、努力が足りないわけでもありません。明確な原因があり、それを理解することで、今後の学習が格段に効率的になります。
あなたの発音力はリスニング学習において最強の武器です
「先生に欧米でも通じると思うよ!」と言われるほどの発音力、これはリスニング学習において計り知れないアドバンテージです。多くの英語学習者は、まず正しい発音を身につけるのに苦労します。しかし、あなたは既に、個々の英語の「音」を正確に認識し、再現できる基礎を持っているのです。
例えるなら、あなたは英語という楽器の各音符を完璧に弾きこなせるギタリストのようなもの。個々の音は美しいのに、それらが組み合わさってできるメロディやハーモニー全体を「聴き取る」ことが苦手なだけ、と考えると分かりやすいでしょう。この基礎力があるからこそ、適切な学習法を取り入れれば、他の学習者よりもはるかに早くリスニング力を向上させることが可能です。
盲点だった!「音の変化」が聞き取りを阻む真犯人
では、なぜ個々の音は発音できるのに、ネイティブが話す英文全体になると聞き取れなくなるのでしょうか?その真犯人こそが、英語特有の「音の変化」です。
私たちが学校で習う英語は、単語一つ一つがクリアに発音される「理想の音」です。しかし、ネイティブスピーカーは、会話の中で単語を区切らず、非常に滑らかに、そして時に大胆に音を変化させて話します。この「変化」を脳が認識できていないことが、聞き取りの最大の壁になっているのです。
主な音の変化には、以下のようなものがあります。
- リエゾン(連結): 子音で終わる単語と母音で始まる単語が繋がって発音される。「An apple」が「アナッポー」のように聞こえる。
- リダクション(脱落・省略): 特定の音が脱落したり弱く発音されたりする。「I’m going to go」が「アイムガナゴー」のように聞こえる。
- フラッピング: 「t」や「d」の音が、母音に挟まれると日本語の「ラ行」に近い音になる。「water」が「ワラァー」のように聞こえる。
- 同化: 隣接する音の影響を受けて、音が変化する。「did you」が「ディジュー」のように聞こえる。
これらの音の変化は、まるで英語の「隠し味」のようなもの。あなたは最高の食材(発音力)を持っている料理人ですが、まだこの隠し味の存在を知らないため、絶品の料理(聞き取り)が完成しないのです。この「音の法則」を学ぶことで、あなたの耳は「聞き取るべき音」を特定できるようになり、劇的に世界が変わります。
英検準一級攻略!「音の変化」をマスターする英語リスニング勉強法の基本
あなたの発音力をリスニング力に直結させるために、これからは「音の変化」を意識した能動的な学習にシフトしていきます。単なる「聞き流し」ではなく、「なぜそう聞こえるのか」を理解しながら、口と耳を連動させて学習することが重要です。
リスニング力を飛躍させる3つのステップ:ディクテーション、リピーティング、シャドーイング
あなたがこれから取り組むべき核となる学習法は、以下の3つです。これらは「聞く→理解する→再現する」というサイクルを回し、着実にリスニング力を強化していきます。
- ディクテーション: 聞き取れない音や単語を特定する「分析」のステップ。
- リピーティング: 音の変化を意識して、聞いた音を真似て発音する「再現」のステップ。
- シャドーイング: 意味を理解しながら、音の連結やリズムを再現する「総合力向上」のステップ。
これら3つの学習法をバランス良く組み合わせることで、あなたのリスニング力は飛躍的に向上するでしょう。
これだけは押さえたい!英語の「音の変化」の法則
具体的な学習に入る前に、先ほど触れた「音の変化」について、もう少し詳しく頭に入れておきましょう。これらの法則を知っているだけで、聞こえ方が大きく変わります。
- 連結 (Linking / Liaision):
- 子音+母音:
come on→カモーン(mとoが繋がる) - 子音+子音 (同じ音):
hot tea→ハッティー(tが連結して1つの音に) - 子音+子音 (異なる音):
first time→ファースタイム(stのtがほとんど聞こえない)
- 子音+母音:
- 脱落 (Reduction / Deletion):
and→ン(fish and chips→フィッシュンチップス)- 語中の
tやd:exactly→イグザクリー(tが脱落)
- 弱形 (Weak Forms):
- 機能語 (助動詞、前置詞、冠詞など) は弱く、短く発音される。「
can」が「キャン」ではなく「クン」のように聞こえることがある。
- 機能語 (助動詞、前置詞、冠詞など) は弱く、短く発音される。「
- フラッピング (Flapping):
- 母音に挟まれた
tやdが、日本語の「ラ行」に近い音に変化する。「water」→「ワラァー」、「city」→「スィリー」。
- 母音に挟まれた
これらのルールを意識して音声を聞くと、「なるほど、だからこう聞こえるのか!」と、パズルのピースがはまるような感覚を味わえるはずです。
【実践編】明日から始める!効果的な英語リスニング勉強法
それでは、具体的な学習方法をステップバイステップでご紹介します。焦らず、一つずつ確実に進めていきましょう。
ステップ1:音の変化を意識した「ディクテーション」で弱点発見
ディクテーションは、英語の音を「正確に聞き取る力」を鍛える最も基本的なトレーニングです。英検準一級レベルの短い音声(1〜2分程度)を選び、スクリプトを見ずに、聞こえた単語やフレーズを一語一句書き取ってみましょう。
やり方:
- 音声を聞く(全体像把握): まずは何も書かずに、全体の内容をざっくりと理解するつもりで聞きます。
- 一文ずつ書き取る: 音声を一時停止しながら、聞こえた通りに書き取ります。聞き取れない部分は空欄で構いません。
- 繰り返し聞く: 何度か繰り返し聞き、空欄を埋めたり、間違った箇所を修正したりします。
- スクリプトと照合: 自分の書き取った内容とスクリプト(英文)を比較します。
- 音の変化を分析: 間違った箇所や聞き取れなかった箇所に注目し、なぜ聞き取れなかったのか、スクリプトと照らし合わせて「音の変化」の法則を特定します。「この
tはフラッピングしてるな」「ここでandが弱形になってたのか」などと分析することで、あなたの耳は「聞くべき音のパターン」を学習していきます。
ポイント:
- 最初は短く、ゆっくりめの音声から始めましょう。無理のない範囲で継続することが大切です。
- 聞き取れない箇所が特定できることが重要なので、完璧を目指す必要はありません。
ステップ2:ネイティブの発音を真似る「リピーティング」で口と耳を繋ぐ
ディクテーションで内容を把握し、音の変化を分析したら、次はその音をあなたの口で再現するリピーティングです。これは、口でネイティブの音を真似ることで、耳が「その音」を認識しやすくする、口と耳の連携を強化するトレーニングです。
やり方:
- スクリプトを見ながら音声を聞く: ディクテーションで使ったスクリプトを見ながら、音声をもう一度聞きます。特に、音の変化が起こっている箇所に注意して聞きましょう。
- ポーズを挟んでリピート: 音声が一文、あるいは意味のまとまりごとに一時停止する(または自分で一時停止する)アプリや機能を使って、聞こえた音声をそっくりそのまま真似して発音します。
- 音の変化を意識して発音: ただ真似るだけでなく、先ほど分析したリエゾン、リダクション、フラッピングなどを意識して、ネイティブの音を忠実に再現するように発音します。自分の発音を録音して、ネイティブの音声と聞き比べるのも非常に効果的です。
ポイント:
- 「発音は得意」というあなたの強みが最大限に活かせるステップです。積極的に声に出しましょう。
- 完璧な発音を目指すのではなく、あくまで「ネイティブがどう発音しているか」を体感することが目的です。
ステップ3:意味理解を伴う「シャドーイング」で総合力を鍛える
シャドーイングは、まるで影(shadow)のように、聞こえてくる英語音声のすぐ後を追って発音するトレーニングです。これは、リアルタイムで英語を処理し、意味を理解しながら発音する能力を鍛える、リスニング学習の最終兵器とも言える方法です。
やり方:
- 教材選び: 英検準一級レベルの、少しだけ速いと感じるくらいの音声を選びましょう。まずはスクリプトを見ずに、全体の意味を把握できる程度のものから始めるのがおすすめです。
- スクリプトを確認しながら聞く: 1〜2回、スクリプトを見ながら音声を聞き、内容と音の変化を確認します。分からない単語やフレーズがあれば調べておきましょう。
- スクリプトを見ながらシャドーイング: 最初はスクリプトを見ながら、音声のすぐ後を追って発音します。音声と同じスピード、リズム、イントネーションで発音することを意識してください。
- スクリプトを見ずにシャドーイング: スクリプトを見ずに、音声だけを頼りにシャドーイングを行います。意味を理解しながら、ネイティブの音声に食らいつくように発音し続けましょう。
ポイント:
- 意味理解を伴うこと: ただ音を真似るだけでなく、「何を言っているのか」を理解しながらシャドーイングすることが最も重要です。これができないと、リスニング力向上には繋がりません。
- 少し速いと感じる音声: 自分のレベルより少し速いと感じるくらいの音声に挑戦することで、英語の処理能力が鍛えられます。
- 毎日短時間でも継続: 1日10〜15分でも良いので、毎日継続することで効果を実感できます。
オーバーラッピングも活用!さらに深い英語リズムの習得
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら、音声と全く同じタイミングで重ねて発音する学習法です。シャドーイングよりも音声と完全にシンクロすることを目指します。
やり方:
- スクリプトを見ながら、音源と同時に発音する。
- ネイティブの話し方を自分のものにする感覚で、リズムや強弱を徹底的に真似る。
シャドーイングが「影のように追いかける」のに対し、オーバーラッピングは「完全に一体化する」イメージです。特に、英語特有のリエゾンやリズム感を身体に染み込ませるのに非常に効果的です。シャドーイングの前にウォーミングアップとして取り入れるのも良いでしょう。
高3向け!英検準一級対策にも役立つおすすめ英語リスニング教材
具体的な学習法が分かったところで、次に「どんな教材を使えばいいの?」という疑問にお答えします。高校3年生のあなたにぴったりの、英検準一級対策にも役立つおすすめ教材をご紹介します。
【動画・サイト】音の変化解説から実践練習まで
- 「Atsueigo」のYouTubeチャンネル: 英語学習全般に役立つ情報が満載ですが、特に「音の変化」に関する解説動画は必見です。ネイティブの音声変化を分かりやすく解説してくれるので、なぜ聞き取れないのかがクリアになります。
- 「Hapa英会話」のYouTubeチャンネル: 日常会話からビジネス英語まで、実践的なフレーズや表現を学ぶことができます。ネイティブ同士の会話形式で、自然な英語の音に触れるのに最適です。
- TED Talks: 様々な分野のプレゼンテーションが無料で視聴できます。英語字幕だけでなく、インタラクティブなスクリプト機能を持つものも多く、ディクテーションやシャドーイングの素材として非常に優秀です。興味のあるテーマを選ぶとモチベーションも維持しやすいでしょう。
- NHK WORLD-JAPAN: ニュースやドキュメンタリーを通じて、リアルな英語に触れることができます。比較的クリアな発音で、かつ多様なトピックに触れられるため、英検準一級の長文リスニング対策にもなります。
【アプリ】いつでもどこでも手軽にリスニング対策
- Anki (フラッシュカードアプリ): 覚えた音の変化のルールや、聞き取れなかった単語などをカード形式で登録し、繰り返し復習するのに役立ちます。リスニングで分からなかった単語やフレーズを音声付きで登録すると、記憶に定着しやすくなります。
- Audible (オーディオブック): 好きな洋書を「読む」だけでなく「聞く」ことで、多聴の習慣を身につけることができます。プロのナレーターによる朗読は、美しい発音と自然なイントネーションの宝庫です。
- Podcastアプリ (Apple Podcast, Spotifyなど): 英語学習者向けのPodcastから、ネイティブ向けのニュースやトーク番組まで多種多様なコンテンツがあります。自分の興味に合わせた番組を選び、通学時間などの隙間時間に積極的に多聴を取り入れましょう。
- おすすめPodcast: 「All Ears English Podcast」「English as a Second Language Podcast (ESL Podcast)」など。
- VOA Learning English: ニュースをゆっくりとしたスピードで、易しい単語を使って提供してくれるため、リスニング初心者〜中級者に最適です。スクリプトも充実しているので、ディクテーションやリピーティングにも活用できます。
【書籍】体系的に学びたいあなたへ
- 英検準一級対策のリスニング問題集: 過去問や予想問題集は、本番形式に慣れるだけでなく、ディクテーションやシャドーイングの素材としても非常に有効です。必ずスクリプトとCD音声が付属しているものを選びましょう。
- おすすめ: 『英検準1級 リスニング問題 文で覚える単熟語』や、各社から出ている過去問集。
- 音の変化に特化した教材: 「ネイティブが聞き取れない原因はこれだ!」といったタイトルの、音の連結や脱落に焦化した書籍も多数出版されています。具体的なルールと練習問題を通じて、体系的に学ぶことができます。
- 例: 『英語耳 発音ができるとリスニングができる』など。
- 多読・多聴用のリーディング教材 (CD付き): 自分のレベルに合ったリーディング教材を、音声と一緒に読むことで、語彙力とリスニング力を同時に鍛えられます。
英語リスニング力を継続させる学習習慣と高3が知っておくべきこと
リスニング力の向上は一朝一夕にはいきません。地道な努力の積み重ねが重要ですが、高校3年生は受験勉強で忙しい時期です。効率的かつ継続的に学習するためのヒントをご紹介します。
精聴と多聴のバランスで「聞く力」をさらに伸ばす
リスニング学習には、細部にまで注意を払って聞く「精聴(せいちょう)」と、BGMのように大量の英語に触れる「多聴(たちょう)」の両方が必要です。
- 精聴: ディクテーション、リピーティング、シャドーイングなど、徹底的に音を分析し、口で再現する学習がこれにあたります。あなたの「発音できるのに聞き取れない」を克服するために、まずはこの精聴に力を入れましょう。
- 多聴: 興味のあるPodcastやYouTube、洋画・海外ドラマなどを、意味を完璧に理解できなくても良いので、とにかく英語のシャワーを浴びるように聞くことです。英語の音に慣れ、英語を英語のまま理解する力を養います。
最初は精聴でしっかり基礎を固め、耳が慣れてきたら多聴の割合を増やしていくと良いでしょう。通学時間や家事をしながらなど、隙間時間を活用して多聴を取り入れるのがおすすめです。
英検準一級合格へ!目標設定とモチベーション維持のコツ
忙しい高3にとって、モチベーションの維持は非常に大切です。
- 具体的な目標を設定する: 「○月○日までに、英検準一級のリスニングで8割取る」「この参考書のシャドーイングを1週間で終える」など、具体的に達成可能な目標を設定しましょう。
- 学習記録をつける: 毎日何分リスニング学習をしたか、どんな教材を使ったかなどを記録することで、自分の努力を可視化し、達成感を得ることができます。
- ご褒美を設定する: 小さな目標を達成するごとに、好きなスイーツを食べる、映画を見るなど、自分へのご褒美を設定するとモチベーションが維持しやすくなります。
- 「聞こえる」喜びを実感する: 継続していると、今まで全く聞き取れなかった音が突然「聞こえる」ようになる瞬間が訪れます。この「覚醒」の体験こそが、最大のモチベーション源となるでしょう。カクテルパーティー効果のように、脳が特定の音のパターンを拾い上げる訓練は、あなたのリスニング感度を上げます。
結論:あなたの発音力は必ず英語リスニング力に変わる!
高校3年生のあなた、発音力があるのにリスニングが苦手という状態は、決してリスニング能力が低いのではありません。英語特有の「音の変化」というパズルの「つなぎ目」をまだ知らなかっただけです。
「口で発音できる音は、必ず耳も聞き取れるようになる」これは、言語学習における普遍的な真理です。あなたは既にその基礎をしっかりと持っています。
ディクテーションで音の「変化」を発見し、リピーティングでその「変化」を口で再現し、シャドーイングで「意味」と「音」を結びつける。この3つのステップを、今回ご紹介したおすすめ教材を使いながら、毎日少しずつでも良いので継続してみてください。
あなたの口が覚えている英語の音は、必ずやあなたの耳を覚醒させ、英検準一級合格への道を切り拓くでしょう。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう!応援しています!

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